ManabeLab

ManabeLab

WISS2024にて,デモ発表を行いました(M2鈴木・川崎・野原)

M2の鈴木です.新潟県の苗場プリンスホテルで 2024年12月11日~2024年12月13日にかけて開催されたWISS2024に、M2の鈴木,川崎,野原がそれぞれの研究についてデモ発表を行いました. なんと全員の発表のタイミングは学会初日でした.(学会初日で緊張から開放されるのは個人的には有り難かったです笑)

私(鈴木)の発表では,銀ナノインク・導電転写箔の配線に対して,はんだ付けを行うデモを行いました.はんだごてを使ったデモなので、参加者が怪我をしないよう注意を払いながら研究の説明を行いました.

img

川崎君のデモでは、スマートグラスのレンズ面に搭載した静電容量タッチパッドでラジコンカーを操作するデモを行いました.

img

野原君のデモでは、AppleVisionProと分割キーボードを組み合わせ、アイポインティングとタッチタイピングを組み合わせた文字入力手法のデモを行いました.

img

おまけ

学会中の食事について、さすが苗場プリンスホテルとあって、ご飯はとても美味しかったです.(画像は3日目の朝食)

img

また、苗場プリンスホテルといえばスキーが有名ですが、オフシーズン中なので出来ませんでした.でも、東京では見ることのできない壮大な雪景色を楽しむことができました.

img

研究概要

銀ナノインク・導電転写箔の配線に対する強固なはんだ付け部品実装手法(鈴木)

電子回路製作はパーソナルファブリケーションにおいて重要な要素である.一般的な電子回路実装手法としてプリント基板(PCB)があるが,個人での作製には時間やコストの面での負担が大きい.このような課題を解消するため,個人でも手軽に作製できる電子配線手法が研究されてきたが,通常のはんだによる部品実装を行えないという課題があった.本論文では,フラックスフリーのはんだを用いることで,これらの配線に対して部品実装を行う方法を提案する.抵抗値評価,せん断強度試験,デバイスの実装による評価を行い,本手法が強度と導電性を両立する手法であることが分かった.

LensTouch+: スマートグラスのレンズ面を使った入力手法の拡張(川崎)

HololensやXREAL Airなどのスマートグラスと呼ばれる光学シースルーなディスプレイを備えた眼鏡型デバイスが発売されている.スマートグラスは,大画面で映画を映したり,ユーザの周囲の物理オブジェクトを認識し,選択することが可能である.我々は,スマートグラスのレンズ面を用いた入力手法であるLensTouchを提案してきた.しかし,スマートグラスの強みである周囲の環境に対するインタラクションが未実装であった.本論文では,スマートグラスのレンズ面を使った周囲の環境への入力手法の拡張を行うLensTouch+を提案し,実装した.また,複数のアプリケーションを作成し,提案手法の有用性を確認した.

HMKとアイポインティングを組み合わせたマルチモーダルな入力手法(野原)

HMDは将来的に,PCやスマートフォンのように日常的に使われることが予測されている.日常利用にはオブジェクト操作だけではなく文字入力も重要となるが,現在のHMDでの文字入力には課題がある.我々はこれまで,Head Mounted Keyboard(HMK)とヘッドポインティングを組み合わせた入力を提案し,高速な文字入力と素早いポインティングへの切り替えを実現してきた.しかし,空間全体を利用できるVR/AR環境でヘッドポインティングを用いる場合,ユーザは頭部を大きく動かす必要があり,負担となる.そこで,本研究ではHMKとアイポインティングを組み合わせる入力手法を提案する.

活動報告一覧にもどる