UIST2024でデモ発表を行いました(B4𠮷岡)
B4の𠮷岡です. 私は2024年10月13日から10月16日にかけてアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグで開催されたUIST2024にて,「SealingLid: FDM 3D Printing Technique that Bends Thin Walls to Work as a Lid」という題目でデモ発表を行いました.
学会2日目に行われた発表では、3Dプリンタを用いた手法の実演と,作成したアプリケーションを用いてデモを実施しました. 私にとって初めての学会発表であり,英語での発表ということもあり,非常に緊張しました.発表直前にトラブルが発生したものの,臨機応変に対応し,無事に発表を終えることができました.
観光
滞在中,カーネギーメロン大学(CMU)やカーネギー自然史博物館などを訪問しました. 大学の購買が休日のため閉店していたことは残念でしたが,ピッツバーグの街並みや,様々な芸術作品に触れ,とても楽しむことが出来ました.
初めての学会発表ということで,不慣れな部分も多く反省点もありましたが,大変貴重な経験となりました. 普段関わることのない様々な人との交流は,とても新鮮な体験でした.今回の発表で得られた経験を活かし,これからも精力的に研究を行います.
研究概要
SealingLid: FDM 3D Printing Technique that Bends Thin Walls to Work as a Lid(𠮷岡)
3Dプリンターは実際の3Dオブジェクトをデザインし,作成することを可能にすることで,ユーザーの創造性を刺激する. しかし,残念なことに3Dプリンターは印刷に長時間を要し,多くの材料を浪費するという問題が存在する. このような問題を解決するために,モデルの修正やプリントプロセス中のユーザーの介入など,様々な手法が提案されている. この問題に対し本論文は,薄い壁を作り,プリンターのヘッドで倒すことで蓋を形成する手法であるSealingLidを提案する. これは,モデルの修正やユーザーの介入を必要とせず,未改造のFDM 3Dプリンターで動作する. 実験では,インフィルとサポート構造に使用する材料と印刷時間を削減できることが示された.